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講演・書籍・メディア等

県内外約500会場で講演会を行いました。子どもや大人たち対象です。

テーマ「生きてるだけで百点満点」

拙著の題名でもあります。
あなたの生きようとする力は自分自身だけでなくまわりのみんなも幸せにできるという真実。だから百点満点なのです。条件つきでなくあなたの存在そのものに価値があるのです。このフレーズは私が想像している以上に反響がありました。人間だれしもいろいろな困難な場面に立たされるときは何回かあります。
生きることに絶望し、もうだめかと自分を見失うこともあります。そうしたとき、どこかで出会ったこのフレーズを想いだし再び生きる力がよみがえってくるとのこと。
先日新潟の方から4枚の便せんにびっしりと手書きでしたためた丁重なお手紙をいただきました。確か講演でお会いしたのは6年前だったと思います。お手紙には一年前生死をさまよう体験をされたそうです。手術中麻酔のアナフラキシーショックで心肺停止となり、もうだめかと思ったそうですが奇跡的に生還。その後半年以上リハビリ入院をして一年が過ぎ、いまようやく復職もかない、もとの体力を取り戻したとのこと。生死をさまよっていた時や、その後の辛いリハビリを乗り越えることができたのは、ご家族の励ましと私のいのちのメッセージ「生きてるだけで百点満点」だったそうです。ICUで約一か月間意識が戻らなかったそうですが、意識が戻り「このフレーズがいく度となく頭をよぎった」そうです。そして「どれほど力になったかはかり知れません。」「先生との出会いが生きる力になりました」と感謝の気持ちがしたためてありました。

6年前、新潟からうれしい花束のプレゼントが届きました。
ご紹介したお手紙の方が栽培しているマリーゴルドです。お仕事の傍ら切り花つくりも行っているそうです

あなたの生きようとする力

「うんぎゃー」元気な産声が響き渡り
あなたのからだは一瞬のうちに紫から赤に変わった
「赤」はまさに生きる気持ちが燃える色
もてる力を振りしぼり、のどの奥から絞りだすような産声は
まるで「生きたい!」って叫んでいるかのようだった
産声はこの世にうまれて初めて自分の力でできたこと
いままでお母さんの羊水でまるごと守られていたあなたに
おとずれた初めての大きな試練  それはとてつもないエネルギーを注ぎ込み
数えきれないほどの肺の空気袋を膨らませて産声をあげること
あらゆる能力と生きる力を発揮して生まれてきたあなたが
自ら生きることを選びとった瞬間だったのです
臍帯はお母さんからの思いやいのちのすべてを運んでくれたいのち綱
ドックンドックン 役目を果たした臍帯に触れると
驚異の成長を可能にしたいのちの鼓動がまだかすかに感じられた
「生まれてくること」ができた それは当たり前じゃない すごいこと
お母さんもがんばった  でももっとがんばったのはあなただったの
だから自信と誇りを持っていい
これから先 いろいろなことがあるかもしれません
でも心配しなくても大丈夫 たとえ どんな苦境に立たされても
「生きようとする力」を持ち備えているのですから
忘れないで欲しい あなたがそこにいるだけで
周りのみんなに生きる喜びと幸せをもたらす
はかり知れない力を持っているということを
誕生日はいのちの記念日
一年に一回くらい「自分ってすごかったんだな」って
自分で自分をほめてもいいと思うの あなたはすべての人たちの夢と希望
だから「生きてるだけで百点満点」
ほんとうに「生まれてきてくれてありがとう」

当助産院で生れた赤ちゃんです。教科書に掲載されています

本エッセーは新潟日報社からの依頼で「いのちを話そうキャンペーン」のために作成しました。新聞紙面1ページ全面のエッセーはインパクトがあり、多方面から反響が寄せられました。新潟の妙高市の教育長さんからも講演のご依頼いただき、全中学生を7台のバスで会場イン。その他にも新潟県内各地にも出向きました。
中学の教科書出版社(東京書籍中学保健体育)からもオファーをいただき掲載されました。さらに他の教科書出版社(中学道徳)2社からもご依頼をいただき執筆しました。

提供 新潟日報社 2011.4.24.付 朝刊掲載

県内は主に群馬県助産師会の事業として取り組んでいます。約90分の体験学習の講座には保護者も参加します。本事業は26年間以上継続しています。県内だけでも毎年約2万人の子どもや親に実施しています。
見て触れて心で感じる体験学習が主体の講座です。教材の開発・研究にも力を注ぎ助産師ならではの体験学習はまるでショーを見ているようだと評されています。
プログラムはもちろんのこと、使用教材の開発にも力を注ぎました。
講座は児童養護施設・特別支援学校・母子寮・少年院等でも実施しています 

小学校の出前講座

児童養護施設の講座 職員からのメッセージ動画

講座を行った小学校の先生からいただいた絵手紙の一部です。先生は教え子たちにも元気を送り届けています。待合室に掲示したところ、当助産院の相談に訪れたママから、「あぁ私もいただいたことがある!」とおっしゃいました。不登校で問題を抱えている生徒に励ましの絵手紙を送り続けているそうです。いただいたときは心がホワンと温かくなりました。先生ありがとうございます。私も元気をいただきました。

この心地良さはどこかで出会ったような・・・
あなたが生まれる前のこと あったかいお湯の中に全身包まれて
動くたびに子宮の壁から跳ね返ってくる波動を肌で感じながら
なんともいえない心地よさに身をゆだねたあの癒しの空間
お母さんからのゆるやかな いのちの鼓動
それはいつも途切れることなく伝わってきた
母のいのちの子守歌
やがておとずれる旅だちに向けて
やさしく包んでくれるぬくもりとと別れを告げる日
疲れたらいつでも戻っておいで
ふか~い安らぎの中で あなたの疲れた心と体をまるごと包んであげるから

私が産まれた時のこと

私が産まれてきた時のことを助産師さんが話をしてくれた
ひとの温かさや人間の大きさを目の当たりにしたような気分になった
ただ話を聞いているだけなのに
私もあんなふうにみんなから大切にされていたんだ
すご~くくすぐったい気分 少し照れくさい
でも本当にうれしい こころが温かくなった
助産師さんの声が空気を通じて伝わってきた
その情景はとてもきれいで
しぼんでいた心を前向きにしてくれ
未来をしめしてくれたように思えた
ただ話を聞いているだけなのに
明るく輝いていた 何とも言えない気持ちになった
ただ話を聞いていただけなのに すごく強い生きる力を感じた        (女子高校生)

執筆活動

生きてるだけで百点満点

サンマーク出版 ¥1,400(税別) 小学生高学年から大人まで

いのちに寄り添い、多くのいのちの誕生を見守ってきた助産師が見て、触れて、感じたありのままを伝えるいのちの現場からのメッセージです。本書は著者が講演でお話ししてきたことを中心にまとめました。自己肯定できず自信を失っている子どもや大人たちに「それでいいんだよ」というメッセージを伝えています。一冊の本がこれほど多くの人たちの内面に変化を与えているとは著者である私も想像もつきませんでした。
思春期特有の悩みを抱え自信を失いうつうつと過ごしている子ども。親から「お前なんて産まなければよかった」と言われ心傷つき家族関係で悩んでいる子ども。心を病み親戚の方から本書をいただき再び元気を取り戻した中学生。レイプされ妊娠、中絶を経験し心を病み生きることができなくなっていた時に出会い、再び生きるエネルギーを得た少女。同棲していて妊娠したら去っていった彼。どうしたらよいかわからず悩み書店で本書と偶然出会い産む決心をした彼女。こうした多くの悩みを抱え生きる気力が失せてしまった子どもや大人たちに自分自身の新たな気づきと見つめ直しを図るきっかけとなっているようです。
NHKの教育番組にも出演しました。小学校高学年用道徳 学校放送用の教材道徳ドキュメント「命ってあったかい」です。きっかけは「生きてるだけで百点満点」を都内の書店で見つけたNHKのデレクターからの依頼でした。プロジェクトメンバーが4日間太田にロケ隊が滞在。私の助産院のお産の収録を希望したからです。15分間という限られた時間でしたが、いのちの大切さを伝える教材として活用。また、4月26日NHK第一放送 「ラジオ夕刊」(6時から)に生出演しました。東京の渋谷の放送局に出向き20分くらいおしゃべりしてきました。また、百年の歴史のある雑誌「婦人之友」5月号に講座の様子が6ページに掲載ルポされました。邑楽郡中野東小学校の講座の様子が紹介されています。骨太の月刊誌です。
東京の某中学校では3学年全員が国語の教材としてブックレポート作成に使用するために全員購入。そのご縁で講演に出向きました。東日本震災地の教育長さんから本書を読んで講演の依頼をいただきました。
新潟日葡のエッセーの依頼も本書がきっかけとなりました。全国各地の学校からの講演依頼も本書がきっかけとなったようです。
表紙挿画は絵本作家の葉祥明先生にお願いできました。思わず手に取ってみたくなるほど温かさが伝わってきます。4人の子どもがお花畑で遊んでいます。赤いお洋服の女の子は白い紙を手に持っています。葉先生に尋ねました。その子が持っているのは「百点満点」の紙ですか?って聞いたら笑いながら「そうだよ でもその子だけが百点じゃなくてみんなそこにいる子たちは百点なんだよ」と。全体が実に丁寧で読みやすく編集してくださいました。 全P223頁イラストが一ページずつ変化しているのがわかるでしょうか。
産むこと、生まれることに視点にした助産師ならではのいのちの現場にいるメッセージに多くの人が反応してくださいました。

書 評

自分探しの旅の出発点にたち、戸惑い傷つく思春期の子どもたちを優しくまっすぐに導いてくれる一冊。自分を肯定できることが、他者をいとおしむ気持ちにもつながることを教えてくれる。ひきこもりを再び母の胎内に宿り育ち直しを求める姿と捉えるところに拍手を送りたい。ドメステックバイオレンス、リストカット、いじめ、援助交際、望まない妊娠。・・。ひとりで問題を抱え込み、親との関係も良好ともいえない状態にある子の耳にも、著者の言葉はきっと素直に届くだろう。この本との出会いで救われる命も少なくないと思う。学校や児童図書館に是非置いて欲しい一冊。(お産図書館
REBRON 宮下真沙美 書評)

(お産図書館 REBRON 宮下真沙美 書評)

屋久島の助産師さんからすてきなプレゼント

大盛況だった サイン会

2007年1月29日 太田イオンショッピングセンター内、喜久屋書店

出版してから1年後、地元の書店でサイン会を行い大盛況のうちに終わりました。
私の宝物。それは、サイン会のとき、皆さんが手にしてくださっていた整理券です。一枚一枚大切に保管してあります。当日は予想以上の多くの方々にお越しいただき、予定していた一時間をはるかに越えてしまいました。事前情報としては・・・・一年前に何人ものSP(ボデイガード)付きの超有名人が同じ会場でサイン会を行ったそうですが、参加者70人。70冊販売。一時間以内で終わったということでしたから、そのつもりでのぞみました。サイン会のことをよく知っている新聞記者から言われたこと、それは・・・。

お花に囲まれて4時間ひたすらペンを走らせました

どこの会場でも参加者が少なくて、書店の方が背広を脱いで何回も「サクラ」で並ぶことが多いとか・・・。テレビに良く出ているアイドルや超有名な作家でも同じ・・・。それがサイン会の現実なのだと。なので「よほどの余力が有る書店でないとサイン会は開催できない、日常の業務で手いっぱいですから」と当初しり込みしていた店長。通常は出販社の積極的な申し入れに押し切られる形で仕方なく行うサイン会が多いとのこと。でも、今回、頼みの出販社は10枚のポスターを作ってくださるのがヤット。最後の打ち合わせに出向いた時、書店で用意した整理券は100枚、本は330冊これだけあれば大丈夫「やるっきゃない!」はたして皆さん来てくださるのだろうかとハラハラドキドキそんな思いで当日を迎えました。午前中からスタンバイして、スタートの午後二時に備えました。ところが、一時間以上前から皆さんが花束を抱え続々と集まり始めたため、予定より30分繰り上げスタート。あとで分かったことですが、書店フルスタッフで対応した4台のレジには長蛇の列。

長蛇の列は店外にもあふれました

用意した整理券はあっという間になくなり、追加したものの、最後は整理券無しの方も・・・。通路まではみ出した行列に、“今日だれかアイドルがきてるの「すずき あみちゃ~ん」かも?”と列を掻き分けて覗き込む男の子もいたり。アイドルどころかとんでもないオバタリアン。とにかく、私のところにたどり着く前に数時間立ったままで並ばなくてはならない状況になってしまったのです。中には小さなお子さんをおんぶしたり抱っこしたり、妊婦さんもいたり・・・。せっかくいらっしゃっていただいたのに、言葉も交わすこともでず、ひたすらペンを走らせること4時間。ほっとしたのは4時過ぎ。万が一330冊が完売した時に備えていた私の30冊を書店にお貸しすることに。うれしい悲鳴とうれしい誤算!書店開店以来の売り上げ実績に店長もホクホク。舞い上がっていた時が過ぎ、頭が冷えて気づきました。
お越しいただいた皆さまに何の配慮もできず大変な思いをさせてしまったかということに。スミマセンでした。

片付けの時、テーブルの上に残されたもの、それは皆さんが手にしてくださっていた整理券でした。
どんな思いで、長時間一人一人が手にしてくださっていたのだろうかと思うと、とてもゴミ箱に捨てる気にはなれませんでした。今でも大切に保管してあります。今、一枚一枚が私に生きる勇気と元気を与えてくれる宝物です。今回のサイン会では、高校卒業後40年間ほとんど交流の無かった太田女子高の同級生たちがたくさん駆けつけていただいたことでした。太田市前教育長の正田先生を囲んで旧知を温める場にもなりました。S子さんは100冊購入し、伊勢崎市中の学校や図書館等に寄付して下さいました。あらためて同級生のありがたみを感じました。叶うことなら、皆様からいただいた、お花に囲まれて、心と心が通い合うその時の流れをストップさせたい。そんなふうに思える贅沢な一日でした。鈴木助産院を開業して25年。今までに出会った方々との交流がこうした形でできましたこと望外の喜びでもありました。本当にありがとうございました。

いのちの大切さを伝える絵本「生まれてきてくれてありがとう」

文:鈴木せい子 絵:立花千栄子 ¥1,500(税別)

20年以上のロングセラー
この絵本は実話に基づいています。著者の助産院で出産したご家族がモデルになっています。この世に生を受けた“いのち”がみんなみんな幸せになってほしいというたくさんのメッセージを込めました。新しい家族が誕生する出産を家族のできごととしてとらえました。今までに出会った多くの出産の感動のドラマがモチーフとなっています。登場してくるともちゃんは3歳の女の子でした。次のお子さんが生まれるという事は。上のお子さんにとって初めてのクライシス(危機状況)。今まで家族の愛情を独り占めできたのに、母親はじめまわりの関心は生まれてくる赤ちゃんに注がれるからです。それは大人が想像する以上に心理的な問題(同胞葛藤)を抱える場合もあります。お子さんには待ち望まれて生まれてきたこと、母親の胎内に息づき始めた時からみんなに喜びと幸せを分け与えるかけがえの無い存在であること、さらに自らが生きる力を持ち備えて生まれてきたことを日常のあらゆる場面で伝えることが大切です。みんなから大切にされている安心感がお子さんの豊かな心と生きる力を育みます。生まれた赤ちゃんと応援してくれたともちゃんも今は立派に成長し社会人となりました。この場を持ちましてご協力いただいた、ご家族に心より感謝申し上げます。本著は大型紙芝居の原作にもなっています。徳島県の小学校の先生からの紙芝居にしてほしいという依頼がきっかけとなりました。
うれしいことに、絵本は助産院やクリニックで出産した方に手渡していただいたり、保育園の卒園記念にプレゼントしてくださっています。

初版発行以来20年以上経ていますが、いまだにロングセラー作品となっています。初版出版の「ぱすてる書房」さんから「は~とふるすぺーすはぐくみ」が引き継ぎました。書店では購入できませんがアマゾンでは購入(新品)できます。なお直接ご購入希望の方は「は~とふるすぺ~すはぐくみ」(事務所 鈴木助産院内)にお問い合わせください。

「は~とふるすぺ~すはぐくみ」
(事務所 鈴木助産院内)

「子どもにかかわる仕事」

汐見稔幸編 岩波ジュニア新書 岩波書店 ¥820
鈴木せい子(分筆)

学校、診察室、地域などの現場で子どもたちのいのち、育ち、心、そして生きづらさにひたむきに寄り添い、支える13人が自らの仕事の喜びや意義だけでなく、迷いや難しさを率直に伝えることで進路や生き方に悩む若者にとって大きな励ましとなる一冊。
編著である汐見先生は「・・・子どもたちは、みんな心の奥のほうで、親から、あるいは人類からもらったこのいのちをできるだけ意味あるものにしたい、光り輝くものにしたいという願いを持って生きています。」と記しています。そして様々なハンディを抱えても「子どもたちは、自分で自分のいのちの輝かせ方を本当は知っている。でもそのことを自覚していなかったり表現のしかたを知らなかったり、尻込みしていたりしているだけ」なのだと。汐見先生が原稿を読んでいて涙が止まらなくなってしまったのは、子どもは実は深いところで生きてるという事を子どもから教えられたこと。それを知った時の感動。同じく筆者たちも感動体験をし、先生ご自身「人間っていいな」という喜びの涙だったと記しています。そして「私たちはその子のいのちを輝かせる応援をすること」だと。
テーマ別では 「いのちに寄りそう」「育ちに寄りそう」「心に寄りそう」「生きずらさに寄りそう」の4つに分かれています。
さて私は生まれるところで仕事をしていることから「いのちに寄りそう」のトップバッター。本書のクックオフです。この世に生を受けたすべての人が「生まれてきて良かった」「生きていてよかった」と思えるよう「いのちの現場からのメッセージ」を届けることです。時には「生まれてこなければ良かった」「生きている意味がない」と悩みを抱えている子どもたちもいます。

汐見先生は「神様は時に気まぐれで、だれにも同じようにそれぞれの命をかがやかせることができるような環境や条件を与えてくれるとは限りません」と私たち筆者に「さぁどうする」と投げかけます。私はアンパンマンになって登場です。
「何のために生まれて 何をして生きるのか」あなたのそんな悩みに寄り添い夢と生きる喜びを守るため、どこまでも空を飛んで駆けつける心はいつでもアンパンマンなのです・・・とスタート。そしてみんなと「いのちの旅」に出かけるのです。そして帰ってきたら・・・どんな展開が待ち受けているのでしょうか。実は以前滋賀県の長浜別院大通寺の「お坊人生講座」に出向した際、帰りがけにそっとお坊さんから手渡されたもの。「やなせたかし」先生のアンパンマンの歌詞が書いてある紙でした。改めて歌詞の奥深い意味を考えされられたのです。私の他に小児科医師、保育士、学校の先生、養護教諭、スクールカウンセラー、弁護士、フリースクール主宰、家庭裁判所調査官、スクールソーシャルワーカー、学童クラブ指導員の方々13人が執筆しております。これからの自分探しをしている子どもたちには是非手に取ってほしい一冊です。

助産師が伝える「いのちの教育」

編著:鈴木せい子 メディカ出版 ¥3,400(税別)

本書は「いのちの教育」の入門書です。「いのちの教育」のスキルやノウハウのすべてを網羅した第7章からなる専門書でもあります。

「いのちの教育」をなぜ助産師が担うのか、助産師でなければ伝えられないメッセージとは何なのか根拠を理論づけしました。今、自分に自信が持てずに、自分をかけかがえの無い存在だと思えない子どもたちが増えています。この本は、「自分ってすごい!」と自尊感情・自己肯定感を育めるように助産師の視点で開発した教育プログラムの実践を中心に編集しました。
本書のコアの部分として、写真をふんだんに織り込み、体験学習を主体とした開発プログラムの実践を可能な限り詳細に、具体的に紹介しています。また開発した教材も解説しました。
小学校は、主に群馬県助産師会で取り組んでいる実践です。また、とかく私たちは子どもたちから感想文をいただいたままで、そのまま講座の「やりっぱなし」が多いようです。そこで私たちの講座により子どもたちの内面がどのように変化したのかを教育学の専門家に教育評価していただき、その結果もあらわしました。とかく単発の形態が多い外部講師による授業の有効性が一部議論されていますが、学校での通常の授業からでは得がたい専門性を生かした私達の実践がエビデンスに基づき評価され、「今の日本の教育に必要な『いのちの教育』である」とジャッジ(判定)されました。特に北九州市立大学の黒田教授による「感想文による教育評価」、長崎大学の上薗教授による「連想法による解析」による評価法は斬新で、講座による成果が明確となりました。なおお二人の先生からの教育評価の結果を本書に著わしました。
本書は理論・実践・評価を系統立てました。筆者たちは教育現場で活躍されている学校の先生方や全国各地で「いのちの教育」を実践されている助産師たちにもお願いしました。また「いのちの教育」のスペシャリスト近藤卓先生(当時 東海大学教授)にも執筆をお願いしました。
第7章では長年かけ開発・制作した教材や効果的活用について著しました。医学的専門職で無くても十分に理解できるようわかりやすく著わしました。いのちの教育に関心をお持ちの方は是非お目通しいただければ幸いです。

こころの譜

上毛新聞 30回連載コラム

教科書の執筆等

中学校道徳 1年 学校図書

輝け未来

「よりよく生きる」ための「生きる軸」を自ら築いていこう
かけがえのない命

あなたの「生きようとする力」執筆

中学校道徳 1年 廣済堂あかつき

自分を見つめる

かけがえのない私 私ってなんだろう 人とのかかわりの中で 自分を見つめ 自分を考え そして自分をのばす 人間として生きるために

あなたの「生きようとする力」執筆

中学校保健体育 東京書籍

新編 新しい保健体育

あなたの「生きようとする力」P29
エッセー掲載

学校づくり、授業づくりの総合教育誌 ぎょうせい

悠+(はるかプラス)

特集 子どもをゆさぶるいのちの教育
提言 いのちの重みを未来へ
生きてるだけで百点満点 (32~33)

21世紀の子どもの保健と育児を支援する雑誌 診断と治療社

チャイルドヘルス

特集 子どものこころのサインをキャッチする
巻頭言 Myオピニオン 胎児の生きる力

全社協

月刊福祉

特集 生と死 生まれることと生きることを伝える (論文)P38~41)

ぶんけい

道徳と特別活動

特集これからの教育課題を考える
今 君たちに伝えたいこと
「生きてるだけで百点満点」

地域社会教育活動

第63回読売教育賞

最優秀賞
論文 じょさんしによる自己肯定感を育む「いのちの授業」の実践

メディア関連

NHKラジオ深夜便 出演

こころの時代 テーマ「いのちの授業」
2010.3.15.16 NHKラジオ深夜便に出演。
渋谷のNHK放送センターにて 40分2回放送分収録。程よい緊張感の中、目前のマイクを意識しないで普段のおしゃべり気分であっという間に終了。番組終了後たくさんのリスナーからご連絡をいただきました。
身の上相談、嫁の不妊相談、孫の不登校の相談、闘病中の方から、行方不明のお子さんにこと、どこかで生きていてほしいと願いお電話の向こうで声を詰まらせていらした方。放送当日他県から訪れた方もおりました。反響が大きかったことからリクエストもありで再放送されました。朝の4時代どのような方がリスナーなのか、長寿の人気番組であることを知ったのは放送後でした。NHKサービスセンターから「月刊ラジオ深夜便」が出版されていますが、私の放送分が13頁にわたって掲載。ベテランディレクターの佐野さん大変お世話になりました。それからコーディネーター役を担ってくださった歌手のミネハハさんありがとうございました。番組の最後にミネハハさんの「ありがとう地球」をオンエアーしていただきました。

長寿教育番組 テレビ寺子屋に出演!

静岡テレビ・フジテレビ系全国配信
一回目 H26年5月10日テーマ「生きてるだけで百点満点」30分
二回目 同年5月24日テーマ「生まれてきてくれてありがとう」30分
静岡に出向き観客を入れての公開放送でした。前日は宿泊してウナギを食しエネルギーを蓄え備えたものの、目の前で「あとOO分」というお知らせ版を見せられながらの収録に緊張はピークに達し、途中で何を話しているのかわからないほどで冷や汗をかきました。
ただ後日うれしいことが。この番組が公益財団法人放送番組センターにライブラリーとして収集・登録されることになったのです。???収集基準は「資料として保存に値するものとして視聴者の反響などが話題になった番組で文化的・資産的価値のあるもの、後世に記憶として残す価値のあるもの」とされています。かなりセレクトして選考するとのことでした。思うようにいかなかったと思っていたので、ほっとしました。群馬県内でも群馬テレビが土曜日の朝に放送されています。フジテレビ系で全国配信されています。

NHK「おはよう日本」 出演

千載一遇の場面に出会って
小・中学校の「いのちの講座」の様子を放映。体験学習では琴線に触れた千載一遇の場面がありました。モデルになった中学生の男子生徒が壇上に上がり、親子で体験するプログラムですが、みんなの前でお母さんの「生まれてきてくれてありがとう」の声掛けに対し涙を流しながら「生んでくれてありがとう」と応えるシーンが。多感な中学生の男の子がみんなの前で自分のありのままの気持ちを表す場面は今までもなく、会場が一瞬静まり返り、次の瞬間割れんばかりの拍手が起きました。放送後視聴者から問い合わせもかなりありました。若い女性デレクターと入念な打ち合わせをしてのスタンバイ。良い機会をいただきありがとうございました。後にNHKのワールドニュースにもなりました。

群馬県教育委員会企画番組

群馬テレビ制作
はばたけ!ぐんまの子どもたち
「命」を考える 令和2年1月30日放送

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